地層

光の死んだ夏という漫画がこわ面白かった。「ここはグリーンウッド」の作者に作風が似てる。恐怖シーンの人物の表情がエロこわい。性的体験のかわりに恐怖体験を持ってくる、という表現上の試みを感じる。

 

化け物に強烈に好きになられて、自分もまんざらでもなかったらどうなるかというストーリー。

 

話はずれるのだが、上の文章でもそうなんだけど、現在の話をしてるのに、自分の連想する漫画や本が古い。グリーンウッド(名作)は80〜90年代…必ず20年以上前のが出てくるなあ。

 

かつて、先輩が10年以上前の映画ばかり語るので、「この人最近のは全然観てないんだろな」と思ったものだが、実はそうではなくて先輩は新しいのも観ていたのに、語れなかったのではないか。

 

私も新しいのって読んで2ヶ月もたつと、よかったイメージはふんわり残ってるのに、タイトルが出てこなかったりする。人にこれいいよ!と言った時でさえ1年後には思い出せないことがある。

 

40過ぎてから、一度読んだのを読み返すことがあまりないから、読んだ感動が自分の奥深くには入りにくいのかな。だから上にのっけた新しい記憶が風化しやすいのかな。で、もう何度も記憶から呼び起こした、底に堆積してる古ーい読書体験は、むしろ残ってると。