体形が小太りなので服装は常に困っており、親戚の結婚式の前に、いい機会だと思ってパーソナルスタイリストさんにお世話になったことがある。
スタイリストさんのカウンセリングで覚えているのは、自分の服とか服装の写真とかを持っていったときに、「レストランでいい席に案内されたいって思わないんですか！」って怒られたこと。なんだか、たまりかねたように言っていた。
ちょっといいレストランのウェイターさんは、客の服装を見て、一瞬のうちに値踏みしてどの席に案内するか決めているんだってね（そうなの？）。そして、服がいまいちな客は、入口近くとか、トイレ前の席に案内されるそうで（本当にそうなの？って思うんだけども）。
たしかに、入口近くの席に案内されることはあったな。でも特に不満はなかった。
さらにふりかえってみると、学生時代に、家族で出かけたときも、入口近くとかによく案内されたような気もする。
母はわりときちんとした服を着たが、父と私は全然おしゃれじゃなかった（妹は私よりおしゃれだった）ので、そのせいだったのだろうか。
案内された席（今思えば、悪い席）で食事することもあったし、父が普通に、「あっちの広い席がいいんですけれども」ってリクエストして替えてもらうこともあった。父のリクエストは、席の位置の良し悪しというより、テーブルの大きさで言っていたように思うが、リクエストして断られたことはなかったと思う（満席の場合を除いて）。
何が言いたいかというと、自分は、レストランの席にそれほどこだわりはなく、入口近くでも楽しく食べられればいいやというタイプで、席が不満ならそう言ってかえてもらえばいいじゃな～いと思うタイプ。で、言ってもかえてもらえないとか、言った結果ウェイターさんの態度が感じ悪かったとかいうときは、二度と行かなければいいじゃな～いと思うタイプ。
なので、「あなたはレストランでいい席に案内されない」と言われても、「そうか服装が悪いからなんだな、なんとかしないと」という気づきにはつながらないのだった。
正直、「えっと、レストランの話？」って一瞬思ったもんね。相手の価値観がわからないと、相手にひびくように話せないということなんだ……。私も気をつけよう。
追伸）
友達から意見をもらって気づきました。うち「いいレストラン」ほとんど行ってないから、スタイリストさんの思い浮かべるレストラン（高級レストラン）と、私の思い浮かべるレストラン（ファミレスではないがカジュアルなレストラン）にギャップがあるのではと思いました…。
追伸2）
さらに思ったのですが、昔、お祝いごととかで家族と親戚でほんとの高いレストラン行ったときは、やっぱり父の服装で値踏みされていた気がする。皆、靴やジャケットなどのTPOはわきまえていたと思うんです。ただ父はスーツ着てもなんとなくぱりっとしない感じ（コロンボみたいな？）がありました（多分私も同じなんだろうなと思う）。ちなみに父は空気が読めない人なので、値踏みされてることに全く気づいてなかったと思います。で、私は大人にはなったけれども、TPOに合わせる以上に、場から浮かない服装を整えて高級レストランに行きたいかというと、そんな気のはるところはなるべく行きたくないというのが、もうほんとの正直な気持ちです…これ私のだめなところなんだろうな。
