本屋の探索ルート

人と話していて、本屋に行ったとき、いつもどのあたりを見にいく?という話になった。ちょっと書いてみる。

まず単行本の新刊コーナーに行く。前は、新刊コーナーって見てなかったのだが、「Twitterで見かけて気になった新刊本が、ちゃんと地元書店にも入荷してる…」と気づいてからは毎回見るようになった。たいてい、欲しくなる本は1冊だけ棚にささっているので、それを「私のために入荷ありがとう」と思ってわしづかみにする。

次に、文庫新刊コーナー。単行本で品切れになってたエッセイが、満を持して文庫化されてたりする。「これ」と思ってとびつく。

次に、学術系文庫の新刊コーナー。なんでわざわざ行くかと言うと、ちくま文庫の新刊がここにあるから。ちくま文庫ジャケ買いしている。ジャケ買いしても外れがないのが、ちくま文庫である。

その後、新書の新刊コーナーをサラッと流してから、岩波新書、岩波ジュニア新書、ちくまプリマー新書の棚をじーっと眺める。動きはほぼないが、たまに前からある本の背表紙が急に呼びかけてくることがある。縁を感じたら棚から取り出す。

続いて、文庫コーナーでは、ちくま文庫、中公文庫、河出文庫の棚をしっかり眺める。新刊の段階で見逃してた本をみつけたら、うおっと手に取る。昔の作家のアンソロジー本とか、急に興味を覚えたりする。武田百合子の本は中公文庫のおかげで出会えた。

さらに、児童書の、岩波少年文庫の棚を見に行く。前は棚二段あったのに、今は棚半段しかない。新刊と、ゲド戦記などド定番しか置いてない(減らしたんだと思う)。新刊を逃さないためチェック。

余裕があったら、岩波書店の棚、みすず書房の棚を見て、買おうかな〜どうしようかな〜とずっと思ってる分厚い本(高い)を軽く手に取る。「今日だ」と思ったら買う。ずっと置いてあるから大丈夫、と油断してると、ある日急に目当ての本が消えてたりする。しかたない…。

たまに、安らぎを求めて、心理学の棚とか、写真集の棚とか、ちょこっと見たりする。買うこともある。

で、レジ行って帰る。

このルート辿っても、なんにも欲しくないこともある。当たり前である。週2回はパトロールしてるんだもん。棚の中身はそうそう入れ替わらないもんな。

でも、人に聞いたり、ネットで見たり、本で紹介されてるのを読んだりして、未知の本が急にターゲットになることがありますよね。そんな本について、「多分、ないだろうなー」と思いつつ地元書店に見に行くと、あっさり置いてあったりする。え!私はこの本の存在にずーーーっと気づかずにいたのね!ごめんなさい!ありがとう地元書店!と思う。

その本がとんでもなくよかったりすると、一時的にパトロールルートが変わってしまう。その本の置いてあった棚をスルーできなくなってしまうから。

というわけで小さめの駅ビル内書店ではあるが、ほーんとしょっちゅうパトロールしてる。まじ、潰れないでほしい。オレの本屋と思ってます。明日また、パトロールに行きます。おやすみなさい。