綻び

長く、かつ慎重に推敲された長文がアプリに届くと、警戒してしまう。

自分ならば、相手を怒らせたときか、自分が怒ったときにしか、そんな長い文は書かないからだ。

今回は向こうが怒ってる。

そう思って、ひとつ前の自分の文を見直すと、かっこの中に書いたことが余計だった気がしてくる。そして、「聞きましたわー」という最後の表現が、まるで皮肉を言い捨てたかのように読めてくる。

私が怒りを呼んだようだな……。なぜ送る前に気づかなかったのか。もっとライトな感じで「いや〜聞きましたワ〜あははは」てつもりで書いたのに。おかしいなー。

とにかく、返事をしなくては。と思って相手の長文を改めて読む。すると、悪いことに、最後のほうがなんだか説教ふうに読めてくる。

などと思い始めると、余計なことまで考えが広がってしまう。メッセージの範囲にいったん忠実になろう。相手の話を受け止め、〜なのですね。相手の提案部分にそれは大丈夫です、〜します。と返す。そして、説教くさい部分については触れないことにした。

経過を書いて思うけど、メッセージアプリで、細やかにやり取りするのは難しい。

いったんやりとりに綻びがみつかると、これ通じてるのかな、これがまずかったのかなと、あちこち綻びだらけに見えてくる。

これ、文字のやり取りだけで分かり合うのムリだろ…て思っちゃった。