コロンボ「死の方程式」

自粛期間中に買ってしまった刑事コロンボのディスク。このところ、順に視聴している。

シーズン1第8話「死の方程式」面白かった。なんだけど、検索してみたところ、謎解き部分は評価が高くないらしい。

でも、私は好きですね。犯人像が説得力があると思った。ちゃらちゃらしてるけどただの遊び人ではなく、頭が良すぎて周りが馬鹿に見えている。馬鹿たちに会社を追い出されるのが我慢ならないんだろうと思う。コロンボの前で自分が犯人に当てはまりそうな推理をペラペラ喋ってみせるのも、自分の才に酔っているから。

途中、犯人がスプレーを浴びたコロンボをめちゃくちゃ笑うシーンがあって、あれ多分、役者さんほんとに爆笑してたんじゃなかろうか。ピーター・フォークもほんとに照れ笑いしてるように見える。そういう撮影現場を想像するのも楽しい。

コロンボがロープウェーに乗るシーン。どうやらコロンボは高所恐怖症らしい。気分の悪そうな彼を案内しながら、面白そうに、心配そうに見守る地元の警官が良いキャラクターだった。脇役がいちいち、良いんですよね。

コロンボのドラマがなんとなく好もしいのは謎のおかげだけではないと思う。いつも飄々としてるコロンボ、「しつこいわね、いい加減にして!!」とか言われて「すいませんねぇこれはあたしの性分でして」などと頭かきつつ、最後はきっと犯人を追い詰めるコロンボ。いつもいつも、ライターを探してるコロンボ

水戸黄門的に溜飲下がるだけじゃなくて、ドラマ全体がユーモアを忘れてないのが好きだ。