コロンボ的な

引き続きコロンボを順番に観ている。第2シーズンに突入したところだ。

 

謎解きはわかりやすい。実際の犯罪も、こういう小さな綻びから犯人が割れるんだろうなと思わせてくれる。

 

コロンボと犯人の心理戦が面白い。

 

思い詰めてる殺人犯は視野が狭くなっている。殺したあとは罪の痕跡を隠し、辻褄を合わせるのに四苦八苦。涼しい顔を作っても、その額には汗がにじんでいる(比喩じゃなくてほんとに汗が滲んでる場面多い)。

 

そんな犯人に、あの手この手で「バレてますよ」「見えてますよ」とほのめかすコロンボ。最後の場面はいつも見どころで、彼らは、コロンボに敬意を払うことすらある。

 

罪を認めるとき、犯人の表情は緩み肩の力は抜ける。その時はまさに、「ありがとう、捕まえてくれて」という顔つきに見える。

 

連続して観ていると、コロンボという存在を拡大解釈したくなってくるんですよね。人は心にコロンボを住まわせたほうがいいんじゃないか?

 

虚勢を張り、ポーカーフェイスを作り、何も問題ないふりをして日々、生活にいそしむ私達。でも、多分そんなん、バレてると思う。額の脂汗は隠せないのだ。

 

バレてますよと言ってくれるコロンボがいればいい。もういいじゃありませんか。そんなに噛みつかないでくださいな。ところでライターお持ちじゃありませんか?的な。