ズッコケ時間漂流記

昨日ブログ書いてて思い出した、児童書の「ズッコケ時間漂流記」。少年三人組が主役のシリーズで、漂流記は過去にタイムトラベルするお話。

Kindle電子書籍になってるとわかって、すぐに、ここここれは!とポチした。

記憶に残ってる部分を開いて読み返してみたら、音楽の先生は寂しく微笑んではなかった。「うっすら」微笑んでいた。今読むと、使命を帯びた人の諦観が表れてるのかなと思う。

強烈に印象に残っていた場面は、読み返してもやはりいい場面で、また読めてとても嬉しい。

ちょっとびっくりしたのは、全体の文体がものすごく歯切れがよくてタイトでクールなこと。こんなかっこいい文章で書かれていたのかと思う。子供の頃は、文体の違いは全然意識してなかった、ただ話に夢中で。

今度最初から読み返そうと思う。江戸時代だから平賀源内なんかも出てくるんですよね。Kindle化してくださってありがとうございます。

また貼っとこ
「ズッコケ時間漂流記」

追伸)
著者の那須正幹さんは去年亡くなられたのですね。悲しいです。那須正幹さんのジ・エンド・オブ・ザ・ワールドという作品は、核戦争後の世界を描いた児童文学で、これも名作なんですが、うっかり図書館で最後まで読んでしまって震えるほど怖かったんですよ。その日帰り道、無口になってしまった記憶があります。ズッコケとはまったく違った味わいのお話です。