外に出よ

休みの前日、仕事を終えて帰るときは「今週も終わったか…」という虚脱感でしゃきしゃき歩くことができない。ゆっくり歩き、かつときどき立ち止まる。

立ち止まって、視線を空の一点に定めると、止まって見えている雲が、実はものすごくゆっくりだけど、ちゃんと動いているとわかる。

回転する球体の上に自分がいて、球体から少し浮いたところを雲という気体がおおっているんだな、と感じて楽しい。

そこそこ田舎に住んでいるけど、近所には緑があまりない。アスファルトの上しか歩いてないし。遠くの空で、ゆっくり移動する雲が一番、自然を感じさせてくれる。そして、自分がちっぽけだと思い出させてくれる。

自分だけじゃなくて、あいつもこいつもそいつもちっぽけである。せせこましい駅のコンコースでぶつかったりぶつかられたりしてすいませんとか言ってる場合じゃない。

とりあえず外に出よ。雲を見よ。と思いました。